小さな会社の基本戦略は「成長」です
安定的なお客様がたくさんおられて
何も営業しなくても維持できる売り上げが上がる場合は
確かに「維持=守り」のビジネスもありですが
ある程度の規模までは「成長」が基本です
このある程度というのは経営者の意思によって決まります。
売り上げ規模で1000万なのか1億なのか、
それとももっと上を目指すのか。
取り組まれているビジネスの種類にもよります。
売上1億でシミュレーションしてみましょう。
例えば1回あたりの取引額が10万円のビジネスなら
売上1億円は1000回の取引で達成できます。
12か月で割るとひと月、約84件。休みなどを考えると
月に90~100件ぐらいの取引がなされる規模です
場合によっては回り切れるかもしれませんが
一般的には一人では扱いきれない量だと思います。
2人ぐらいの営業マンは要るのではないでしょうか。
一人でやるビジネスではどうでしょうか
仕入れて売るビジネスなら頑張って毎月30取引は
いけるかもしれません。
電話でアポイントを取って、商談をして、見積を書き、クロージングする
1取引の営業期間が1週間で動いて常に30取引が流れている
というイメージです。(1取引10万円)で換算すると
年間売上で3600万円となります。
一人で始めた商売が拡大し、回り切れなくなって
人を雇い、従業員と一緒になって頑張る。
そして儲かってきたら事務所や設備を良くして、
さらに人を入れてみんなで一緒になって頑張る。
この繰り返しが成長です。
ただ、残念なことに今の日本は天井なしに
成長する社会ではありません。
誰かが成長すれば、どこかの売り上げが減るといった
成熟した市場です。
頑張ってもやがて頭打ち(顧客数が伸びない状況)が
やってくるのは当然です。
私はこれからは地方の時代だと思っています。
地域密着でどれだけお客様から支持していただけるか
それがポイントですので小さなビジネスでは
地域でのシェアNo1獲得が一つのゴールと考えています。
つまり自社をそこまで成長させることを目標値にするのです。
私が考える地域シェアNo1とは
●地域に住むターゲット客は誰もがその存在を知っている
●そこの商品・サービスは一流または価値あるものだと知られている
●機会があれば、そこの商品・サービスを買おうと思われている
という地位でを獲得するまで、ひたすら成長すべきだと思います。
そのために必要なことは次の3点です。
1.商品・サービスの価値を高める努力を惜しまない(品質・性能・機能などの向上)
2.認知拡大を図る。広告は投資と考えて効果的な広告を行う
3.営業にまい進する。社長自らが自社の価値を周囲に伝え続ける
真面目な取り組みが評価されるまで地道に「前に進む」ことが
小さな会社にとって一番の戦略だと考えます。
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