ある寝具店で成功した集客策について説明してまいります
そのお店のホームページリニュアルを請け負わせていただいたのがきっかけでした。
ホームページ最大の課題は数年前に作られてそのまま更新されずにそのまま放置されていたことです。
デザインも情報も古くなっていました。そうなるとせっかく訪問したお客さまをがっかりさせてしまいます。お店のファンになってくださるどころか逆にお店に対する不信感につながります。
リアルなお店の中心客層は40代以上で、基本的に先細り傾向がはっきりしていて、このままお布団のメンテナンスを中心に店を続けるしかないのだろうかというのがリニュアルをお受けするときの状況でした。
最大のミッションはホームページをリニュアルして「30代の新しいファミリー層をとらえる」というものでした
情報発信のセンスを新しくして6月にサイトリニュアルオープン。3か月目アナリティクスの年代別ユーザー属性データがありますので見てみましょう。
9月までの3か月間は属性さえ確認できないアクセス数だったのですがこの月、初めてユーザー属性を確認することができました。属性がわかったのは65人でしたが25-34歳・35-44歳と併せて60%が若い層でした。
来訪者全体に占める割合が29%ほどですから全体ではありませんが狙っていた層を外していると言わけでもありません。
つまりちゃんとターゲットに合わせて情報発信をすればお客様は集まってきてくれていたのです。
若いお客様増のきっかけになったのは「なかなか来店までに結びついていないが策はないか」という問いかけで準備したイベントでした。
その寝具店は西川の製品を扱っていらっしゃって、マットレスはどれも寝心地がいいという効能を謳っています。
でも寝具の素人である私から見たら、どれも寝心地がいいならどれを買っても一緒なのか?それとも一番いいマットレスがあるのか?という素朴な疑問を投げかけてみたところ、実は身体を支える方法や支え方の細かな違いがあるらしいのです。
「大きく分けると寝ている身体を面で支える方法と点で支える方法がある」という話をお聞きし、それを体験してもらいましょうとご提案してご採用いただきました。それが寝ごこち比べです。
「成功した」と言いましたがそれでも紆余曲折があります。2022年の春に始まって1ヶ月間は鳴かず飛ばず。お客様にお願いしてgoogle広告を出してもらったら約1か月後には効果が出始めました。
マットレスを試しに来てくださった若いお客様がマットレスの購入をされるようになってきたのです。
結局、仕掛けとそれを認知してもらうための集客策がはまると実売につながるということがわかりました。
そうなると不思議なもので、もちろん浮き沈みはありますが若い世代にも着目してもらえる店になったのです。
ホームページが果たした役割は「マットレスを比べられる」という情報提供です。
それまでにこの寝具店では店頭でマットレスの無料体験もおやりになっていましたし、要望されたら比較検討もされていたのですが見せ方を少し変えただけで来店数と販売数が変わったのです。
「お客様は何が知りたいのだろう?」を考えて、
「どうやったら体験しやすい形にできるのだろう」と悩み、ネットでお客様に提案する。
それがはまればお客様ができていくと思います。新製品でなくても、iPhoneのような超話題商品でなくてもこの寝具店では集客につながりました。
商品のことがわかりすぎていて素人が悩むことはなんだろう、自分たちは当たり前だと思っているけどそれって素人さんから見たらどうなのだろう?と一度疑ってみてください。そしてそれを店頭でどう体験させたらいいのかのアイデアを絞り出してみてはどうでしょうか。
私が言いたいことは「切り口の作り方」で集客につながる糸口は必ず見つかるはずだということです。
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